関係者各位

「実務家と通訳者を対象とした司法面接研修」についてのご案内

拝啓　時下ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。当研究グループでは，日本語が母語でない対象者（外国人）から，負担をかけず，正確な情報を引き出す面接法（司法面接：forensic interview）について研究開発をおこなっております。
「司法面接」とは、子ども（および障害者など社会的弱者）を対象に、次の３点（①対象者に与える負担をできる限り少なくする，②誘導による供述であるという疑いをもたれないようにする，③正確で詳細な情報を得る）を目的として開発された面接法です。
　近年，多様な言語背景の人々と共生する社会環境の整備と，支援システムの構築が喫緊の課題となっています。事故や虐待，いじめ，DVなどの被害に遭った人の中に日本語が母語でない児童・生徒，成人，高齢者が含まれるケースも増えてきました。日本語が母語でない人が被面接者の場合，ききとりは通訳を介しておこなわれますが，司法面接では，通訳者にお願いしたいポイントが他の通訳と少し異なります。そこで，このたび，たくさんの通訳者の方々に司法面接法を知っていただき，今後のスムーズな協働につなげることをねらいとして，以下のような実務家と通訳者を対象とした司法面接研修を企画いたしました。
　ご多用中とは存じますが，是非ともご参加をご検討いただければ幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　敬具
　　　　　　　　　　記
【催事】「実務家と通訳者を対象とした司法面接研修」
【日時】 令和5年9月2日（土）13:00～17:30　（開場：12:30）
【会場】 周南市徳山駅前賑わい交流施設交流室１（山口県周南市御幸通２丁目２８番２）
※施設の隣に徳山駅西駐車場（125台・24時間営業・最初の1時間無料）がありますが，交流室利用に対する駐車サービスはありませんので予めご了承ください。
【対象】 実務家（児童相談所職員，警察官，検察官），民間通訳者，警察通訳者，国際捜査官
【参加費】 無料
【定員】36名（定員に達し次第，締め切ります）
【プログラム】
12:30～ 受付
13:00～13:10　開会の挨拶・趣旨説明
13:10～14:40　【講義と演習①】「司法面接のガイドラインについて」
14:40～15:40　自由報告の振り返り，NICHDプロトコル
15:40～16:10　【演習②】面接演習：DVDを見て
16:10～17:10　ふりかえり・コメント
　仲 真紀子先生（理化学研究所），胡 政飛先生（南京暁庄学院）
17:10～17:30　閉会の挨拶，アンケート記入

【お申込みフォーム】⇒　https://forms.gle/AasoXV6PAjhVX45x7
（お申込み期限：2023年8月18日（金）17時）

●お問合せ先：周南公立大学 福祉情報学部・教授　羽渕由子
　E-mail:
　Tel: 0834‐28‐0411（大学代表）

※主催： 科学研究費（挑戦的研究（萌芽））「多様な言語話者を対象とした『やさしい日本語』による司法面接法の開発」（研究代表者：羽渕由子）