技術情報

201587日()

観察室から面接室に情報を伝えるiPad用アプリ

 司法面接で,観察室から面接室への情報伝達に利用可能なiPad用アプリの紹介です。
 司法面接研修の際に,「観察室から面接室に情報を伝える方法はないだろうか?」という話題がたまに出ます。「観察室にもカメラを用意して,面接室内に写すのはどうだろう?」などのアイデアを頂きました。司法面接支援室にこのアイデアを持ち帰り話をしました。「面接室にはNICHDプロトコルを持って行く。これをPDFにしてiPadなどで持って行けば,一緒に観察室から情報を渡せないかな」という案が出ました。

 そこで,iPad用のアプリ「TeachMe from PC with WiFi」を作成しました。面接室にはiPadを持って行き,観察室ではパソコンを用意します。iPadには『PDF』『長い文章』『メモ』の3つが表示されます。『長い文章』と『メモ』は,パソコン上で入力すると,リアルタイムでiPadに伝わります。
 この『PDF』に,NICHDプロトコル(あるいは面接計画で作成した計画文書)を設定します。面接者は必要時にこのPDFを見て確認ができます。『長い文章』は逐語記録に適しています。観察室のパソコンに入力された逐語記録は,面接者が見ているiPad上に表示されます。これにより面接者はノートを取る必要が無くなります。『メモ』には,短い色付きの文章を入力できます。例えば,「ブレイクを入れて!」などのメモを観察室から面接者に送る事ができます。
 面接者のiPadから観察室のパソコンに送る事ができるのは,『ベル』と『手書きメッセージ』のみです。『ベル』を用いると,観察室のパソコンでベルが鳴ります。困った時の合図などに使えます。『手書きメッセージ』は,iPadの画面を指でなぞって描きます。観察室のパソコンに画像として伝わります。この『手書きメッセージ』にはカメラ機能も付いています。
 司法面接では,面接室で録画されている面接ビデオを,観察室のテレビやプロジェクタに表示させて,バックスタッフがそれを見ています。子どもが紙に図を描いて説明してくれた時などで,ビデオの画面では図の確認ができない場合があります。観察室の判断にその図が必要であれば,『メモ』で面接者に伝えることができます。「ブレイク!図を持って来て」かもしれませんし,「図をカメラで写して伝えて」かもしれません。
 観察室に複数のパソコンがあるならば,『長い文章』と『メモ』の入力を別のパソコンで行う設定も可能です。閲覧専用のパソコンも設定できます。iPad以外に,iPhoneやiPod touchでも利用可能です。ただし画面が小さいので使いにくいと思います。
 このアプリは通信にWiFiを用います。このため,無線ルータを用意する必要があります。LAN接続ができれば良いので,インターネットに繋がっている必要はありません。アプリ自体はWiFi通信に暗号化等は行っていません。このため,無線ルータは外部から接続できない様に適切な設定を行っておく必要があります。
 このアプリの利用を推奨する訳ではありません。これらのアプリ等を用いるかどうかは,面接前の面接計画で話し合って決める必要があります。
◆Web説明ページ(説明ビデオがあります)
http://tbt.deci.jp/ios//2015/teachme/?jp=how
◆iTunesページ(アプリ購入ページ)
https://itunes.apple.com/jp/app/teachme-from-pc-with-wifi/id998921601?mt=8
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司法面接支援室 : 立命館大学 ・ 大阪いばらきキャンパス(OIC) ・ OIC総合研究機構 / 総合心理学部