催し物

20101222日()

「米国における青少年更生治療施設の現状」講演会のお知らせ

講演者:籠沢敏江さん(Youth Opportunity Center: 米国青少年更生治療施設カウンセラー)

【日時】2010年12月22日(水)18:30~20:00
【場所】北海道大学人文社会科学総合教育棟 W409
【主催】「犯罪から子どもを守る司法面接法の開発と訓練」プロジェクト
*参加費無料・予約不要

【籠沢敏江さんプロフィール】
宮城教育大学教育学部卒業後、関東地区で小学校教員として勤務。その後米国インディアナ大学カウンセリング科修士課程に留学し、修士号(カウンセリング)を取得する。
1999~2000年インディアナ州少年刑務所でインターンシップを経験。
2000年から青少年の更正治療施設、Youth Opportunity Center (インディアナ州)にカウンセラーとして勤務。
2005年から昨年まで主に性犯罪を犯した青少年を担当し、現在は同施設の外来カウンセリングセンターと少年拘置所を担当。扱う事例は性犯罪の他に一般的な精神障害、人格障害、家族問題、麻薬常習、犯罪行動、性虐待被害者、と多岐にわたる。
カウンセリングの他に、青少年の親を対象とした両親学級(Parenting Class)の講師、少年拘置所スタッフを対象に、自殺の危険の判断とその対応(Suicide Assessment Training)の講師を担当する。同施設精神科ユニットの患者の危機介入(Crisis Intervention)にも従事。

【免許/資格】
インディアナ州メンタルヘルスカウンセラー免許(Licensed Mental Health Counselor)
認定青少年性犯罪者カウンセラー(Certified Juvenile Sex Offender Counselor)

【講演内容】
1. 青少年治療更正施設(Youth Opportunity Center)の概要
-プログラム:情緒障害、性的不適応、行動障害、薬物依存
-シェルター
-精神科ユニット
-少年拘置所
-外来カウンセリングセンター

2. 性犯罪:アメリカの現状
-アメリカにおける性犯罪の定義
-統計からみた現状
-Registries (性犯罪者登録)の効果と問題点

3. 性犯罪の報告から治療までの経緯
-報告義務
-取り調べ 
-裁判
-保護観察システム (Probation)

4. 加害者へのトリートメント
-2つの柱:社会の安全と被害者の正義の保護 (Community Safety and VIctim's Justice)
-目的:再犯防止と更正
-4つのステップ
-どうして性犯罪が起こるのか
-Empathy(おもいやり)の育成:ある活動を通して

5. 被害者へのトリートメント
-性犯罪が被害者に与える影響
-セラピーの内容と傾向

6. 事例

7. 質疑応答

講演会では、主にアメリカの青少年更生治療施設でのご経験や施設の現状についてお話いただき、リラックスした雰囲気の中で自由討論できる時間を設ける予定です。年末の慌ただしい時期ですが、ぜひこの貴重な講演会にご参加ください。

【問い合わせ先】
北海道大学大学院文学研究科
司法面接支援室
TEL & FAX:011-706-2306

ポスター(PDF:215KB)
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司法面接支援室 : 立命館大学 ・ 大阪いばらきキャンパス(OIC) ・ OIC総合研究機構 / 総合心理学部